有馬晴海 政治評論家

https://cdn.mainichi.jp/vol1/2016/07/07/20160707k0000e010271000p/8.jpg?1

何かと政治のことでコメントを求められる政治評論家、その中でも様々な媒体でコメントを求められているのが有馬晴海さんです。政治評論家になってからは比較的長く、どちらかといえば与党寄りではありながらもバランスを取りながら評論をしていく姿に共感の姿勢を持つ人が多いです。

 

1958年4月2日生まれ、61歳の有馬晴海さんは鹿児島県川辺郡坊津町出身です。立教大学経済学部を卒業するとリクルートに入社。リクルートでは優秀な若手社員として評価されていましたが、1985年にそのリクルートを退職します。次に選んだのが国会議員の秘書でした。当時の国会は中曽根内閣が強さを見せていたものの、それ以降の内閣が消費税導入などの懸案事項に挑んだために、参院選で波乱が起きるなど、後に起こる政権交代の予兆が見られました。有馬さんはまさにその政権交代が起こる過程を国会議員秘書として感じ取ることになります。

1996年には国会議員秘書を辞めて政治評論家に転身。その直前には議員秘書としての裏話を本にするなど活動しており、これ以降は様々な媒体での活躍が目立ちます。政治評論家の中には特定の政党の議員だけと仲がいい人がいますが、有馬さんは自民党だけでなく、公明党立憲民主党共産党など党派に関係なくインタビューを行い、議員の資質を目の前で見ています。そのため、政治評論はバランスがとれており、願望のようなものがあまりない比較的中立的なものが多いです。

有馬さんの功績としては麻垣康三というフレーズを生み出したことです。ポスト小泉は誰になるのかと言われていた2005年春すぎ、有馬さんは分かりやすくポスト小泉にふさわしい政治家をピックアップしたところ、麻生太郎の朝、谷垣禎一の垣、福田康夫の康、安倍晋三の三を組み合わせ発案。これをサンデー毎日が取り上げたことで、この言葉が様々な媒体で用いられました。ポスト小泉レースでは、この中の3人は首相を経験し、残りの谷垣さんは自民党総裁を務めるなど、その人選がいかに順当なものだったかが分かります。


現在、有馬さんは関西を中心にテレビの仕事を入れており、たまにキー局のコメンテーターで出ることがあります。選挙が近付けば議席の予測をする他、講演活動で地方に呼ばれることが多く、有馬さんがこれまでに経験してきたこと、現在の国会の状況など、なかなかテレビでは聞くことができないディープな永田町の裏話が聞けるので講演依頼がかなり集まっています。