高森明勅 皇室研究者

https://nikkan-spa.jp/wp-content/uploads/2018/12/P1690757-e1544435499741-225x300.jpg

長年議論が交わされてる皇位継承問題など、様々な論争の中で自分の意見を揺るぎなく主張するのが高森明勅さんです。皇室研究者として皇位継承問題などを語るのと同時に、構造改革など政治にかかわる分野にも精通し、著書も多く出しています。

 

1957年生まれ、令和元年には62歳になる高森明勅さんは、岡山県倉敷市の出身です。千葉県柏市にある全寮制の麗澤高等学校を卒業すると、國學院大學に進学、そのまま大学院の博士課程までを修了し、評論家としてデビュー、著書なども出します。主に皇室に関するコメンテーターとして呼ばれるかたわら、拓殖大学日本文化研究所客員教授を務め、新しい歴史教科書をつくる会では副会長を務めている高森さん。

 

保守的な考えを持っているため、テレビ出演、動画出演などは主に保守的な思想を持つ人たちに受け入れられたものが多いです。その中の1つ、チャンネル桜では、地上波ではあまり取り上げることがなかったようなものを取り上げ、熱狂的な支持を集めましたが、デモ運動などの類には参加せず、意見の食い違いなどもあって、後に降板します。
高森さんはいくつかの主張を持っており、その中の1つが皇位継承問題です。このままでは男系が途絶える、そんな危惧がされ始めた2000年代中期、当初男系継承を支持していましたが、側室制度がない現状では難しいとして女系天皇容認に転換。その中で、直系を優先し、兄弟間では男子を優先すべきと提言します。この意見は、チャンネル桜のキャスター陣の中でも賛否両論が巻き起こります。保守の人でありながら、同じ保守の人からあまりいいように見られていない、正直に物を語るがあまり、敵も作ってしまっているようです。

 

もう1つ、意見で食い違いを見せたのが構造改革の部分です。2000年代中期、小泉内閣の改革路線はあまり保守層の中で受け入れられるものではなく、チャンネル桜でも疑いの眼差しが向けられていましたが、高柳さんはその構造改革にいい感情を持ち合わせており、第1次安倍内閣で成立した改正国家公務員法は、小泉内閣でもできなかった快挙と激賞。選択的夫婦別姓制度にも理解を示すなど、独自の考え方を常に持ち続けます。
テレビなどに登場する機会は皇室関係のコメントを求められる場合に限られているのが現状ですが、どのような環境の中であっても自分の意見はしっかりと述べる、その強い姿勢が高柳さんの大きな特徴であり、高柳さんの良さであると言えます。