二木啓孝 政治評論家

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政治評論家には様々おり、政権などに近づく人もいれば、反権力をメインにする人もいます。比較的反権力側で論評を行っているのが二木啓孝さんです。

1949年11月29日生まれ、70歳を迎える二木啓孝さんは鹿児島県の出身です。二木さんの学生時代はいわゆる学生運動全盛の時代、明治大学在籍中は主に学生運動に力を入れ、現場の最前線にいるなど過激な一面を持ち合わせていました。その後、明治大学を除籍になると長距離のトラック運転手として生計を立て、28歳に週刊ポスト専属のライターとなり、34歳の時、日刊現代に入社します。

日刊ゲンダイを発行している会社であり、二木さんはニュース編集部部長を務めるなど、日刊ゲンダイの編集に携わり、常に政権を批判するという日刊ゲンダイらしさを確立させます。その後、2007年に日刊現代を退職すると、日本BS放送の取締役となり、報道局長を務めるなど、独自の活躍をするようになって今に至ります。


日刊ゲンダイの記者として働いていた時は昼に出勤して、夜の締め切りに備え、次の日はテレビやラジオに出演するというハードな日程をこなしていた二木さん。取材はかなり精力的に行っていた一方、記事によっては適当に書いていたこともあったと告白しています。自民党など保守政党に対して、可なり辛らつに、あまりきれいではない表現でこき下ろすことが多かった一方、リベラル系の政党に対してはほとんどそのような表現をせずに書くなど、明らかな反権力よりだった二木さん。学生運動の時と傾向はあまり変わらず、現在でもそのスタンスは変わっていません。

現在は自身が取締役を務める日本BS放送での報道番組に出演、2019年1月からはBS11の解説委員として報道ライブ インサイドOUTのメインキャスターに抜擢されています。


発言が政権寄りではないことから東京などではあまり出ることができず、主に関西を中心に活動するほか、地方のラジオ番組などで政治などのコメントをすることが多い二木さん。過去には作家として、「手に取るように政治が分かる本」というタイトルで政治をわかりやすく伝えるような本を書いています。

また政治に関する本もいくつか残すなど、執筆で勝負をしてきた人だからこそ、その本もまた刺激的なものが目立ちます。ここ最近は政権寄りなコメンテーターが多く、二木さんのような立場の人は明らかに少数派です。だからこそ、多くの人に響くような多少辛辣な言葉を並べているように感じます。