太田和美 政治評論家

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いったんは政治評論家になりながらも、再び政治の世界を目指す方もいます。太田和美さんがその1人で、政治を評論することを行いながら今も政界復帰を目指している人物です。1979年8月28日生まれ、40歳の太田和美さんは千葉県柏市の出身です。実家が不動産業を営む太田さん、地元の高校を卒業後、実家の会社に入社、その後会社を創業して代表取締役を務めます。そんな太田さんに転機が訪れたのは2005年のこと。千葉県議会議員補欠選挙が行われこれに立候補、劣勢が予想された中、当選を果たします。その後、2006年に衆議院議員補欠選挙が行われます。当時の民主党は不祥事の影響で解党を辞さない窮地に立たされ、その影響もあり、候補者が見つからない状況でした。そんな中で太田さんは立候補を表明。週刊誌のスキャンダル報道すら柔軟に受け止め、草の根選挙を徹底した結果、前年の郵政選挙で大勝した自民党の緩みにお灸を据えたかった選挙民の動きもあり、初当選を果たします。


しかし、そんな状態でも党内の政治に翻弄され、次期総選挙は福島からの出馬を余儀なくされます。それでもめげることなく福島で活動を行い無事に当選。小沢一郎氏から薫陶を受けたこともあって小沢ガールズの一員として、小沢氏の意向に背くことなく歩み続けますが、さすがに逆風の中では勝てず、この後連続で落選となります。2014年、当時の維新の党から地元の選挙区で立候補し当選、民主党と合流し再び太田さんは民主系議員になりますが、2017年の選挙では再び落選し、政治評論家として再起を誓います。
政治家として十分濃厚な時期を過ごした太田さん、25歳から政治の世界に飛び込み、多くの経験をしてもまだ40歳という若さはある意味で稀有な存在です。なぜ政治だったのか、それは太田さんの年代がロストジェネレーションと呼ばれ、就職氷河期世代であることも関係しています。社会に期待しない世代となり、このままでは無気力に生きてしまう人が多くなる、元気を与えたいとして、太田さんは政治家を志します。


女性の政治参加、この環境はまだ整っていないと語る太田さん。政治評論家としてテレビに出ることもありますが、その多くは地元柏での活動となっています。衆議院選挙は近く行われるとされ、いつ解散になっても不思議ではありません。再び永田町へ戻ることができるのか、政治評論家として歩むことになるのか、その審判の刻は目の前に迫ります。