後藤謙次 政治評論家

f:id:hyouronka:20200109042952j:plain

 

政治評論家はどこか横柄で、偉そうな印象がありますが、物腰が柔らかそうで口調も優しめの政治評論家がいます。それが後藤謙次さんです。1949年10月5日生まれ、70歳の後藤謙次さんは東京都の出身です。早稲田大学法学部を卒業した後藤さんは共同通信社に入社、函館や札幌などで働いた後、1982年に本社の政治部へ異動し、首相官邸自民党、外務省、各種記者クラブに属します。その後編集委員政治部長、編集局長を務めます。その間、後藤さんはコメンテーターとしてTBSのイブニングファイブに出演するなどテレビでの活動も行います。2007年共同通信社を退社すると、2007年12月から筑紫哲也NEWS23のメインキャスターとして登場。この時すでにガンに侵され、出演する機会が少なかった筑紫哲也さんをスペシャルアンカーに据えて、その後釜に入った形です。


その後2009年までメインキャスターを務め、TBSが鳴り物入りでスタートさせた夜7時台も放送された報道番組のアンカーとして出演するなどTBSを中心に出演してきましたが、その後他のテレビ局への出演も解禁に。テレビ朝日報道ステーションスーパーJチャンネルコメンテーターや文化放送BSフジのニュース番組のコメンテーターとして登場するなど幅広く活動し、現在もその人気は衰えることがありません。激しい口調、論調ではなく、優しく疑問を呈し諭すスタイルが好評を集めます。


政治部記者だった時代は竹下登氏などの番記者を務めた他、小沢一郎氏の政治的な影響力が絶大だったことへの危機感を持った竹下氏が団体を立ち上げ、メディアや大企業の幹部が参加し、後藤さんはその世話人となりました。共同通信社時代から政治家との強い絆、太いパイプを持ち合わせていた後藤さん、今もそのパイプを使いながら政治評論を行っています。


後藤さんは著書も多く、一番最初に発売したのは当時はまだ総理候補にもなっていなかった小渕恵三さんの著書でした。活発に著書が出始めたのは後藤さんが共同通信社を辞めてからで、竹下登氏や小沢一郎氏、平成の政治史、最近では若い人を対象に政治を語りかけるような著書も執筆している状況です。日本テレビ以外はほとんどの局に出演し、政治評論を行っている後藤さん。その勢いはとどまるところがなく、今後も政治評論をする姿を見ることができそうです。まだ波乱がありそうな令和時代の政治をどのように見ているのでしょうか。