蟹瀬誠一 政治評論家

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報道に携わってきたキャスターなどは自然と政治や経済に対する問題意識を強く持つようになります。その中で現状の政治を憂いつつ、大学教授としてアカデミックな立場から政治を見つめているのが蟹瀬誠一さんです。1950年2月8日生まれ、69歳の蟹瀬誠一さんは石川県河北郡津幡町の出身です。日本大学の体育学科を中退後、上智大学の新聞学科に入り直した蟹瀬さん。その後、アメリカのメディアであるAP通信社の記者となり、フランスのAFP通信、現在も世界中で影響力を持つ雑誌TIMEの東京特派員を歴任します。


その後フリージャーナリストになった蟹瀬さんは、現在も放送されているJNN報道特集のキャスターを務めた他、お昼のワイドショー枠でありながら硬派な報道番組として話題を集めたザ・ニュースキャスターの司会、スーパーJチャンネルの前身にあたるステーションEYE、週末版のスーパーJチャンネルなど、テレビ朝日で様々な報道番組を手掛けました。2002年には明治大学文学部で学生への指導を行うようになり、2008年には国際日本学部の学部長に就任、その後教授になるなどアカデミックな活動を進めています。


長年ニュースキャスターとして政治のニュースを読み続け、触れ続けてきた蟹瀬さん。メディアは時の政権の暴走を監視するという特徴をしっかりと守っており、時の政権に対する発言は厳しく、このままでいいのかというメッセージを発信し続けています。また長年放送されている賢者の選択では、大企業の経営者などをスタジオに招き、トークを展開するなど、政治だけでなく幅広い分野で活躍します。著書には国際政治に関する本があるなど、政治に関する本も出されている状況です。


今の政治、特にジャーナリズムの衰退に対する危機感が強く、このままではまずいという意識が出ている蟹瀬さん。その一方、ゴルフに関する活動を強め、日本ゴルフ改革会議では、2020年東京オリンピックのゴルフ会場に関する選定に対して見直しを提言するなど、大きな話題を集めました。議論はオープンに、そしてフェアに行う、現実な提案をする、そうした意図が日本ゴルフ改革会議にはありました。蟹瀬さんもこの趣旨に賛同し副議長を務めています。今のジャーナリズムはそのあたりの意識に欠落し、オープンでフェアな話し合いは政治を中心に行われていない状況です。蟹瀬さんの動きは現状を打破するような動きとなっていくことでしょう。