池上彰 政治評論家

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現在政治評論家、ジャーナリストとして人気ナンバー1と言える存在が池上彰さんです。ジャーナリストとしてテレビに引っ張りだこである他、数多くの大学で教授として活躍し、多くの若者に分かりやすく授業を行っています。

 

1950年8月9日、2019年で69歳を迎える池上彰さんは、長野県松本市で生まれます。すぐに東京に移り住み、練馬区で育ちますが、そのルーツは松本です。銀行員を務める父親は小学生が読まないような難しい本を買い与える人物でした。その後、記者になることを志した他、大学時代、大学での紛争が当たり前になっていたものの、報道と実際の状況が違うことに疑問を持ち、地方勤務から始められるNHKへの入社を決めます。


池上さんは様々な注文を1年目から行い、あえて小さな放送局に行けるように求めます。松江放送局では記者が少なかったことで池上さんがフル回転しなければならず、警察、役所、裁判所など様々なところで取材が行え、日本の仕組みを学べました。人数が少ないながらも精力的に活動した池上さんは、1979年東京に戻り、区役所と警察署だけを回るという任務をこなし、それ以降は様々な事件の記者として活動します。


1989年からはニュース番組のキャスターを務めますが、この経験が考えを改めさせます。それまで記者として原稿を書いてきたものの、いざニュース原稿となると非常に分かりにくく、分かりやすくニュース原稿を修正するようになります。池上さんを有名にさせた週刊こどもニュースでは、それをより具現化し、大人でも分かりやすいニュースを心がけるなど現在につながる活動をしていきますが、2005年定年前だったにもかかわらず、NHKを退職しフリーとなります。


フリーランスになってからしばらくは、こどもニュースのお父さんだった人としてコメンテーターに呼ばれるなどしましたが、2008年に放送されたテレビのレギュラー番組でニュース解説者として出演し、大変好評だったため、自らの冠番組に切り替わると、選挙特番における池上さんのタブーへの切り込みなどが絶賛されます。報道があまり得意ではないテレビ東京において、池上さんが出演する選挙特番だけは他の民放を凌駕する状況です。


あまりにも忙しくなったことで全番組の降板を宣言した2011年に東日本大震災が発生したことで、なし崩し的に出演を継続。再びレギュラー番組の本数を増やし、現在に至ります。分かりやすさと中立な立場で攻め込んでいく池上さんのスタイルは唯一無二です。