杉村太蔵 政治評論家

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ひょんなことで政治家になり、キャラクターを最大限に活用して政治評論家になる方がいます。その名は杉村太蔵さんです。

1979年8月13日生まれ、まだ40歳の杉村太蔵さんは、北海道旭川市の出身です。父親と祖父が歯科医だったという杉村さん、親がテニスをしていた関係で杉村さんもテニスをやるようになり、高校時代には国体で優勝、筑波大学にスポーツ推薦で入学し、ひいおじいさんが弁護士だったため、弁護士を目指すことになります。しかし、そう簡単にはいかず、6年目の年に中退を余儀なくされます。

派遣社員としてビル清掃を行っていたところ、証券会社で働くドイツ人に誘われ、証券会社の契約社員に。当時盛り上がっていた郵政民営化についてリサーチしていた杉村さんは、自民党の候補者公募の課題論文に郵政民営化の話題が出ていたことで、応募を決意。2005年の衆院選で、比例南関東ブロック35位で出馬となります。本来当選者は出にくい順位ながら、郵政選挙自民党が圧勝、その関係で杉村さんも当選しました。まだ26歳、衆議院解散時は被選挙権ギリギリの25歳だったことを考えると、若者代表として期待が集まるのは当然です。


衆議院議員になった杉村さんでしたが、政治家にしてはあまりにも軽い発言を当選直後から連発させたことで、小泉チルドレンを象徴とする人物と揶揄されてしまいます。最後までそのキャラを払しょくできなかった杉村さんは、次期衆院選の公認争いに敗れ、出馬できず、2010年の参院選たちあがれ日本から出馬したものの、落選。これを受けて杉村さんは政治家から足を洗い、自らの軽すぎるキャラを逆に活用し、「薄口政治評論家」を名乗りだします。

他にはあまりいないポジションだったこともあってか、面白おかしく政治を取り扱いたい番組、社会を斬りたいバラエティなどで大活躍し、現在に至ります。ただ、2016年には慶応義塾大学大学院に合格するなど、勉強は欠かさないようにしており、成長しようという意欲は見られます。


政治評論家になる前には世界各国を渡り歩き、雇用など様々な文献を読み漁るなど、政治を学ぶ姿勢を見せ、軽さこそあるものの、確かな発言と決してブレることのない意見を出す杉村さん。地元北海道の経済番組では、隔週でメインキャスターを務めており、地元でも存在感を見せています。まだ40歳と若く、政治評論家としてのキャリアを積み重ねれば今後は再び政治家として注目を集める日も近くなるかもしれません。